理事長所信

『原理原則』―それは、誰のために、何のために―

公益社団法人松戸青年会議所
理事長 福田 三紀子

理事長 福田 三紀子

戦後70年以上の時を経て、全てを失くした日本から何でもある日本に目まぐるしい発展を遂げた我が国、日本。我が国の今日があるのは、戦後の混乱時期を日本再興という夢に向かって、未来に生きる私たちのために一心不乱に生き抜いてきた先人達のお陰であることは言うまでもありません。何もない時代を私たちは知りません。生まれた時から生きていくための努力をすることもなく、物に溢れ、安定した環境の中で暮らしています。そして今日に至っては、物だけでなく、ネット環境やSNSの普及により、何をするにも便利すぎるほどです。そして、「他人事」、「事なかれ主義」、「個人主義」、こういった言葉が 時代の象徴とされているように、自分にとって面倒くさいことを極端に拒む傾向が増えている、これもまた現実です。しかし、先人達が何不自由のない今日を私たちに残してくれ たように、この国の未来に何を残せるか、残さなければならないか。私たちは責任世代として、どれだけ便利な時代が訪れようとも、決して他人事にはせずに考え、行動し続けていかなければなりません。

1968年、このまち松戸の明るい豊かなまちの実現のために、46名の熱き情熱をもった青年たちによって、日本で381番目のLOMとして松戸青年会議所は誕生しました。それから49年の時を経て、今年、松戸青年会議所は創立から半世紀、50年目という大きな節目を迎えます。創始当初の何も整ってはいない時代から、多くの先輩方が、不可能を可能にしながら、このまちの明るい豊かな社会の実現を目指した運動を継承し続けて下さいました。その熱き想いは、今この時代に至るまで脈々と受け継がれていますし、その想いに昔も今も大きな違いはないと思います。しかし、現状のLOMを俯瞰的に顧みた時、果たしてメンバー皆が先人達以上の情熱を自分たちの運動に降り注げているのか、と疑問が残ります。想いはありながらも、日々の生活や活動に追われるがあまり目先のやらなけ ればならないことをやるのが精一杯、これが現状ではないでしょうか。しかし、本来私たちがやらなければならないことは、松戸青年会議所としての運動を継承していくことは勿論ですが、その運動を更に輝かせ、昇華させ続けていき、今ある現状に甘んじず、このまちを今よりもっと明るい豊かなまちにしていくことであり、それが私たちに課せられた使命です。その使命をきちんと果たしていくために、私たちが今やらなければならないこと。

「原理原則を今一度見つめ直す」

まちのため、地域経済のため、子どもたちのため、これまで様々な取り組みをされてこられたと思いますが、どの時代も、その根底にある原理原則は、「誰のために、何のために、そのために今何をしなければならないか」であると思いますし、青年会議所が青年会議所 である以上、この原理原則は如何なる時代も失くしてはなりません。創立から半世紀を迎える節目の年であるからこそ、先輩方が脈々と受け継ぎ、貫いてこられた組織としての原理原則を今一度見つめ直し、これまで築いて下さった歴史や伝統をこれから先の時代も誇りを持って受け継いでいくために、受け止めるべきものはきちんと受け止めて継承し、変えるべきものは勇気を持って変えていかなければなりません。

「人を創る」
~未来に繋がる人財を真剣に育成する~

今の青年会議所に最も必要なことは「アカデミー」だと思います。近年、メンバーの在籍年数は、全国平均で約4年5ヶ月と、以前より短くなっています。在籍10年選手といったメンバーも多くいた時代であれば、知識も経験も兼ね備えたメンバーから歴の浅いメンバーに「そもそもJCとは」という、根底にある背景や目的、そういう背景や目的があるからこそ運動の歩みを止めてはならない、といったようなこと一つひとつを、日々の活動の中で1から教えるといったことは日常的に行われていたことと思います。しかし、在籍年数が短期化している現在、青年会議所のイロハをきちんと教えられえる人財が不足しているのが現実です。「何故、まちのため、地域経済のため、子どもたちのためにJCとしての運動を展開していかなければならないのか」、「JC三信条の『修練・奉仕・友情』、どうして修練が存在するのか」、「なんでJCには様々なルールや慣例があるのか」等、こういった青年会議所運動の「そもそも」の部分がきちんと伝えられ、理解されなければ活動に参加する意義を自身の中に見出すこともできないでしょうし、「やらされている感」だけが残り、組織に対する不満に繋がる恐れもあります。

アカデミーの充実こそが、気持ち良く活動できる組織に繋がる

例年、拡大系の委員会がアカデミーを兼ねて行うことが多いですが、アカデミーを担当する委員会を別に設けてアカデミーに特化させることで、個々のJayceeとしての成長、未来に繋がる人財の育成を真剣に考え、取り組んでいきます。そして、メンバー皆がある一定の基準で青年会議所という組織を理解し、その理解が前向きになされた時に、皆が気持ち良く活動できる組織の実現に繋がると思いますし、活動への参加参画意識の向上にも繋がると思います。そしてその結果、自分たちの組織や活動に対して自信と誇りに満ち溢れた「Jayceeたちによる、JCとしての運動」を展開していくことができる、まさに「人を創る」ことこそが、このまちの明るい未来の実現に向けたまちづくり、地域経済の活性、次世代を担う子どもたちの育成といった、青年会議所本来の運動をこれまで以上に充実して遂行していくことができると確信します。

「松戸青年会議所ここにあり」
~未来に繋ぐ50周年記念事業、そして記念式典~

「このまちを明るい豊かなまちにする」という目標を持って、まちづくり、人づくり団体の先駆者として運動を展開し続けてきましたが、時代が進むにつれ、青年会議所しかなかった時代から青年会議所もある時代に変化し、今では様々な市民団体やコミュニティがこのまちをより良くするために一つのことに特化し、活動しています。それは勿論喜ばしいことではありますが、「青年会議所って何?」と言われることも多くあるように、青年会議所の運動が市民にとって玉虫色に見えてしまっているのではないでしょうか。しかし、自分たちの住まうまちを明るい豊かなまちにするために、いつの時代も先を見据えて、常に新しいことを考え、工夫し、様々な角度から運動を展開し、そしてその運動を発信し続ける私たち青年会議所こそが、この先も明るい豊かな社会の実現を目指す先駆者であり続けなければならないと思います。

「松戸青年会議所ここにあり」
未来に繋ぐ50周年記念事業

青年会議所の運動は元より、東京のベットタウンとして発展してきたこのまちを、より一層活気に満ち溢れた明るい豊かなまちに発展させていくために、松戸というまちを沢山の人々に知っていただき、松戸市民は勿論のこと、市内外問わず多くの人々がこのまちに訪れる機会を人々に与えられるような青年会議所らしい記念事業を執り行います。

「松戸青年会議所らしい」
未来に繋ぐ格式ある厳粛な50周年記念式典

私たちがこれまで安定した活動を行うことができたのは、諸先輩方が築いてこられ、脈々と受け継いでこられた歴史と伝統があったからこそのことです。これからの時代を見据えて、受け継ぐものはしっかりと受け継ぎ、変えるべきものは果敢に変えていかなければならないと思います。しかし、変えてはならない、失くしてはならないもの、それは「松戸青年会議所らしい格式」ではないでしょうか。何故ならば、この格式は一朝一夕では築くことができない、49年間大切に守り抜いてきた軌跡そのものだからです。私たちの活動を49年間変わらず温かく見守り続けて下さった諸団体、諸先輩方の皆様へ感謝の気持ちを込めて、松戸青年会議所の歴史と伝統をしっかりと継承するべく、松戸青年会議所らしい格式ある厳粛な、そして新しい時代のスタートとして相応しい記念式典を執り行います。

「全員拡大」
~青年会議所の基本運動に本気で取り組む~

「会員拡大は青年会議所運動の一丁目一番地」と言われているように、会員拡大とは、明るい豊かな社会の実現を目標とした青年会議所の運動に対する理解者を1人でも多く増やすことを目的とした、青年会議所の基本運動です。私たちの運動を発信するための例会事業や、運動自体の規模を維持するのみならず、より一層拡大していくためには活動力を減少させてはなりません。つまり、会員数を増やす会員拡大活動は必要不可決なのです。また、40歳定年制や単年度制といった青年会議所にしかない制度により新陳代謝を繰り返すこの組織において、新しいメンバーの入会による「新たな風」こそが、組織に活力を与えるのです。私たち一人ひとりが、一人でも多くの人に青年会議所の良さを伝え、それを理解し共感して下さった方が入会して下さり、その入会した新しいメンバーが活動を通して青年会議所の良さを新たな人に伝えていく。そう、会員拡大活動こそが、私たちの運動を広める最大の広報活動であり、私たち一人ひとりが松戸青年会議所の広告塔なのです。

会員拡大は担当委員会だけの使命ではない
「メンバー全員拡大」の体制を確立させる

会員拡大に対してメンバー全員が当事者意識をもって取り組めるように、オブザーバーの状況や拡大の進捗状況を共有し、その進捗に応じて拡大活動の進め方を定期的に見直し、より効果的に進める「メンバー全員拡大」の体制を確立していきます。メンバー全員拡大の体制を確立させることこそ、永続的に安定した会員拡大に繋がると確信します。また、メンバーの拡大に対する意識を高めるセミナーや、効率的にオブザーバーを集め、入会に導くきっかけになるような事業も並行し、執り行っていかなければなりません。会員拡大は新しい仲間との出会いであるということに楽しみを感じ、青年会議所の良さを、自信を持って誠心誠意伝え、「あなたの力が必要である」という思いを勇気と情熱を持って真剣に伝える、人の「こころ」を本気で動かす拡大活動を、5年後、10年後を見据え、この組織の未来のために、メンバー全員、一丸となって取り組んでいきましょう。

「組織の未来を創る」
~人を大切にする、風通しの良い、開かれた組織を目指す~

組織において最も大切なのは「人」だと、私は思います。組織を形成しているのはメンバー一人ひとりであることは言うまでもありません。LOM運営を行っていく上でやるべきことを当たり前に行っていくことは勿論必要です。しかし、現状行われていることであっても今いるメンバー、そしてこれから入会してくるであろうメンバーにとって、変えることがこの先の組織のためになることであれば果敢に変えていきたいと思います。また、JCは全国的に見ても女性メンバーより男性メンバーの在籍数の方が圧倒的に上回っていますが、男女が共存している組織です。産前産後休暇制度や育児休暇制度の導入など、女性メンバーが安心して活動に取り組むことが出来る体制も構築していきたいと思います。

メンバーのために、組織の未来のために
残すべきものはきちんと残し、変えるべきものは変える

メンバー皆が当事者意識を持って事業、運動に取り組み、この先も安定した組織運営を遂行していくために、常に「次の世代にきちんとしたものを残すためには、今何をしなければならないか」と念頭におき、人を大切にする、風通しの良い組織を目指しましょう。そして、私たちの運動を多くの人々に発信するためには、ホームページやSNS等、あらゆる手法を用いた広報活動は必要不可欠です。今、用いている手法だけに留まらず、時代に合った手法を果敢に取り入れ、効果的且つ迅速な情報発信に努めていきましょう。

「健全な組織運営」
~財務管理と法令遵守を徹底させる~

公益社団法人として社会的に信用される組織であるために、コンプライアンスに基づいた事業を実施することは勿論のこと、明瞭且つ正確な財務管理を徹底させなければなりません。

常に最新の制度に則した財務管理とコンプライアンス遵守が健全な組織運営に繋がる

財務やコンプライアンスの審査に特化する担当を設け、各委員会が行う事業、運動に対するチェック体制を確立させると共に、メンバー皆が見ればわかるマニュアルを作成することで、全員が共通理解の下、組織として健全な運営を行える体制を整えていきます。

「あらゆる経験を“モノ”にする」
~参加参画意識の向上を目指して~

青年会議所には京都会議や全国大会、地区大会やブロック大会等、LOM以外の多くのメンバーが一堂に集う事業が沢山あります。勿論参加するにはお金も時間もかかりますが、LOMの規模では成し得ないスケールの大きな事業がそこにはありますし、それを体感することはJayceeとして、自身の成長に必ず大きな糧となるでしょう。

ちょっと無理して、自分の目で見て感じる経験を自分の“モノ”にして欲しい

その事業の良さは、やはり行ってみなければ、経験してみなければわかりません。参加してみる前から自分には必要がないものと判断をせず、是非参加してみてから判断して欲 しいですし、経験した者として次の世代にきちんと伝えていって欲しいです。また、いつも会っているLOMのメンバーとも、地元を離れた場所だからこそ語り合える、そんな時間を共有できる楽しさこそが遠征事業の醍醐味でもあると思います。自分の 目で見て感じた「楽しい」から、参加参画意識の向上を図っていきましょう。

むすびに

どんなに時代が変わり、求められるものが変わろうとも、「誰のために、何のために、そのためには今、何をしなければならないか。」目的はいつだって、いたってシンプルだと思います。そして、組織は人なり。メンバー一人ひとりがこの組織にとって大切な宝であり財産です。組織が組織に属する「人」を大切に、互いが互いを思いやり、思い合うことができてこそ、はじめて明るい豊かな社会の実現に向けた市民のため、地域のための真の運動を進 めていくことができるのではないでしょうか。どんなに良い事業を行っても、組織の中身が充実していなければ、それは外向きを取り繕っているだけで、いつかは化けの皮が剥がれます。いつか誰かが変えてくれると、その時を待っているだけでは何も変わらないし、下手すれば組織の存続危機にも繋がるかもしれません。この先5年、10年と、永続的に安定して松戸青年会議所としての運動を進めていくために、創立から半世紀を迎え、新たな時代のスタートを切る今年だからこそ、組織力を充実させるべく、変わらないために変えていかなければなりません。

誰のために、何のために
すべての源泉は人である

今は昔のような大所帯の組織ではありません。言い換えれば、お互いの顔を見合うことが出来る組織です。だからこそ、私は、自分自身が先頭に立って、メンバー一人ひとりに 寄り添い、一人ひとりの声に耳を傾けていきます。

全てはメンバーのために、この組織の未来のために

私はこの信念に自信を持ち、一切の妥協を排し、全身全霊で全うしていくことをここに 誓います。

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