2023年度所信

令和5年1月1日

一隅を照らす~心に光を灯そう、輝く松戸の未来のために~

公益社団法人松戸青年会議所
理事長 齋藤 隼

はじめに

新型コロナウイルスの蔓延により緊急事態宣言が発出されてから早いもので2年が経ちます。未だに収束の目途は立ってはいないものの、政府の方針や民間企業の動向に鑑みますと徐々にコロナ前の日常を取り戻そうという気運が高まっているように感じます。コロナウイルス蔓延前後で私たちの生活は大きく変わりました。マスクを毎日着用して外出することは今までは無く、通常では対面で行われていた会議もWeb会議が主流となりました。飲食店では来客数が減少する一方でデリバリーやテイクアウト等の店内利用ではない集客を図る方法を取り入れた企業も増えました。このようなことは、時代の流れを加速させる契機となったと考えられます。さらには、インターネットを通して、すぐに人と会うことや物を買うことができやすくなったため、その場所に行かなくても今居る場所でできることが増えてきました。これらは、人と人との距離が今まで以上に縮まったと言えます。このようなことは、確かに私たちの生活を便利にしていくことですので、これからもうまく活用していくべきだと思います。しかしながら、便利さ故に、すぐに会えるから今は会わなくても良い、すぐに出来るから今はやらなくても良い等のように、その瞬間瞬間の機会を自ら手放してしまっていることも多くなっているように感じます。一見すると世の中が便利になり、人と人との距離は短く感じるようですが、実は直接会わなくても良いという考えも増えてきていて、本当はますます人と人との「心」の距離は離れてきているのではないでしょうか。また、今まで培われてきた社会の慣習も少しずつ変化が表れています。私が松戸青年会議所に入会した当初は、よく握手をしておりました。新年祝賀会のお見送りの際にはメンバー全員で外に並びご出席頂いた皆様一人ひとりに握手をして感謝の言葉を伝えておりました。最初は不思議なことと感じておりましたが、それが青年会議所ならではの慣習であり、感謝の気持ちの伝え方であったと思います。これは一つの例ですが、そのような慣習が少しずつ失われつつあります。先輩諸氏から脈々と受け継いでこられた歴史と伝統のある慣習の大切さを、今このコロナ禍だからこそ私たちに問われているように感じてなりません。
青年会議所は個性主義的な笑顔の作り方や小手先のテクニック等だけを学べるところではなく、人が本来大切にすべき人格主義的な根本的なものの見方、考え方、信条、価値観等を実学として学べる場所です。このような人格主義を大切にしたい、学びたいと思っている人たちはたくさんいます。これは青年会議所だけではなく、世界的に見てもこの人格主義における学びを求めている人は多いと言えます。その理由の1つに人格主義の大切さを説いている『7つの習慣』が発刊されてから全世界で翻訳され、2020年には4,000万部も突破したことが挙げられます。コロナ禍でますます、本当は大切にしたいと思っているのに何か他の理由を探してはなかなか行動に移せないこと等が多いと思います。出来ないことを外部の理由にしてその場を凌ごうとしていても、本当はそうあるべきではないと心の底では感じているのではないでしょうか。本当はこうしたいとか、こうあるべきだとか、たくさんのことを考えているのではないでしょうか。まだ自分は入会して間もないから、あまりでしゃばるのも良くないと考えているその燻ぶってしまっている心に光を灯しましょう。松戸青年会議所は55周年を迎え50年代のちょうど折り返し地点に来ています。その折り返しを踏み出す年だからこそ、その第一歩が大きな一歩となるべく今一度これからの歩み方を見直していきましょう。
『一隅を照らす、これすなわち国宝なり』、これは、日本の天台宗の開祖である最澄が著した『山家学生式(さんげがくしょうしき)』の冒頭にある一節です。一隅は、片すみという意味で、『一隅を照らす、これすなわち国宝なり』とは「片すみの誰も注目しないような物事にきちんと取り組む人こそ尊い人である」という意味です。一人ひとりが自分の置かれた場所で「一隅を照らしていく」ことこそ、私たちの本来の役目であり、それが積み重なっていくことで世の中がより良く出来上がっていくということを説いているものです。かくして、目立つ人やリーダーのみが尊いのではなく、表には見えにくいものの、その人を支える方々も同じように尊いものであります。これは青年会議所でも同じことが言えます。理事としての役割を担い活動するメンバーもいれば、その理事メンバーに協力して細かな部分を支えてくれるメンバーがいます。理事として活動するメンバーは確かに目立ちますが、その陰で支えるメンバーがいなければ一つひとつの事業、運動を展開し遂げることは決してできません。一人ひとりが今いる立場のところで一所懸命取り組むことで、そのことが他の人に伝わり、その姿を見ることで、その気持ちが伝わり、それらがたくさんの人達に広がることで、一つのことが成し遂げられていくのだと思います。世界を俯瞰してみてみれば、私たちのいる地域は小さな点にさえなっていないかも知れません。しかしながら、一人ひとりが目の前の事に一生懸命取り組むことで輝きを放ち、それが周りの人たちを照らし、周りの人たちが輝けば、地域が、国が、世界が照らされます。そうすることで光の点と点はやがて線で結ばれ、面となり、まばゆい大きな光となり未来を切り開いていくでしょう。輝きのスタートはまず私たちです。私たちが住むこの松戸を明るく照らしていきましょう。

新しい魅力の発見で地域経済に輝きを

「松戸の魅力とは何か」と松戸市に住む方々に聞いてみると意外と「特別これと言ったものは無い」と回答している方もいます。果たして松戸には何も魅力が無いのでしょうか。もちろんそのようなことは決してなく、魅力になかなか気づけていないだけだと思います。その理由は、松戸には逆に魅力が溢れていることで、「これ」と言ったものとして認識できていないだけだと考えられます。魅力はたくさんあります。まず、都心に近いことが挙げられます。松戸市内は6本の鉄道が走り、23の駅が点在しています。そのためどのエリアに暮らしていても、都内主要駅へのアクセスが抜群です。次に「共働き子育てしやすい街ランキング1位」を受賞する等共働きファミリーにとってやさしいまちです。待機児童6年連続ゼロ(2021年4月時点)を維持しており、さらには待機児童の大部分を占める0歳から2歳児を受け入れるための小規模保育施設の整備も進み、今では千葉県でトップクラスです。そして、21世紀の森と広場をはじめとする豊かな自然を活かした公園が多数あります。また、戸定邸や本土寺、矢切の渡し、松戸市立博物館等のように松戸市内には今も歴史が息づき、数多くの観光資源があります。このように松戸にはたくさんの魅力が顕在しているのです。
加えて、上述のように松戸には顕在化された魅力だけではなく、まだまだ発見されずに埋もれている潜在的な魅力も存在しています。松戸市内の民間企業の商品や私たち青年会議所等の社団法人の活動もその一例です。民間企業では本当は輝く商品やサービスがあるのに、その魅力に気づいていないため、うまくそれを伝えきれていなかったり、松戸青年会議所等の社団法人は、地域に必要とされる活動をしている団体なのにそれに気づいてもらえていなかったりしています。一方で、魅力を伝えることだけではなく、私たちもその魅力に気づくことが大切です。例えば、皆さんが住んでいるところから半径1km圏内にある飲食店をすべて答えられる方は少ないと思います。これは、消費者の側から立てば周りを見ているようで見ていないということであり、飲食店側から立てば魅力を伝えきれていないということが言えます。周りを見渡してみれば意外な魅力を発見できるはずです。そのような潜在的な魅力の発見こそが「一隅を照らし」、この松戸市の地域経済をさらに輝かすことに繋がるきっかけとなるでしょう。そのためには、まずは発信する側が自分自身も気づいていない商品やサービス等の魅力をどのようにすれば見つけ出すことができるのか、またその魅力を多くの方々に伝えるにはどのようにすればよいのかを学ぶ事業を開催します。松戸市内にあるたくさんの企業や団体が自らの魅力に気づき発信していくことができれば至るところで輝きを放ち、松戸を大きく照らしていくでしょう。そして、松戸に根付いた事業運動を展開している松戸青年会議所である私たちだからこそ、松戸市内に埋もれている数多くの商品やサービスの魅力を掘り起こし、集められた商品やサービスのコンテストを開催し、それらの魅力にさらなる光を灯すことで、松戸の地域経済を明るく照らしていきましょう。

子供たちが輝ける機会を

長期化しているコロナ禍では、修学旅行、運動会、文化祭等が中止や延期されています。長らく学校以外での体験を通した学習の機会が減った子供たちへの影響は計り知れません。大人からしてみれば今年に旅行ができなくても、来年にまた計画すれば行ける機会はありますが、修学旅行や卒業旅行は一生に一度しかない行事であり、代わりがありません。そのような影響もあり、2021年に行われた文部科学省のアンケートでは、将来の夢や目標を持っている子供の割合が減少したとの結果が出ております。長期化するコロナ禍の影響で、学校行事の中止や延期が繰り返され、子供たちの心の中では半ばあきらめているところや前向きな気持ちが失われつつあるように感じます。このような状況下では、子供たちは弱音や後ろ向きの気持ちを声に出してしまいがちですが、大人は「その悔しい思いを次に繋げよう」等、前向きに捉えてもらえるように励ましたり、解決案を提示したりしてしまいます。子供たちはただ理解をして欲しいだけなのかも知れませんが、子供たちの気持ちとは裏腹に、大人は良かれと思いそのように言ってしまうこともあるかと思います。無論、当然のように、親は子供の成長や子供の輝かしい将来を心から願っています。コロナ禍では従来よりも子供と一緒に居る時間が長くなっている分、子供たちへの接し方については、大人こそが学ぶ必要があります。一方で、子供たちも、いろいろなことが制限されている環境をただ悲観するのではなく、今まで当たり前にあったことへの大切さを学び、制限された環境の中でも創意工夫を凝らせる機会を得られたとたくましくかつ柔軟に育っていく必要があります。だからこそ、心には制限をかけることなく、子供たちの燻ぶってしまっている心に光を灯し、輝くための機会を提供していきましょう。このコロナの蔓延を誰も予想できなかったように変化の激しい時代だからこそ、学校や家庭だけの問題として捉えるのではなく、地域全体の課題として捉えて、私たち松戸青年会議所だからできる機会を子供たちに提供していきましょう。
まずは、子供たちがたくましくかつ柔軟に育っていくためにも、保護者を対象として、忍耐力や柔軟性をもって立ち直ることができる力を育むための教育の仕方、接し方、声のかけ方等を学ぶ事業を開催し、それを持ち帰り日々の生活の中で繰り返していくことで、レジリエンスの高い柔軟な思考を持った子供へと成長させていきましょう。そして、このまちの未来を担う子供たちが将来に対する前向きな気持ちを醸成させていくためにも、自分自身を最大限表現できる事業を開催することで、自分自身に自信を持ち、明日への希望という光を見出してもらいます。そのような光は将来にわたり明るい社会の実現へと繋がっていくでしょう。

アカデミーを通してメンバー一人ひとりに輝きを

全国の青年会議所メンバー数は1993年の67,309名のピークから現在ではその半数以下の31,323名(2021年期末会員数)となっており、会員減少が続いております。しかしながら、新入会員の割合はここ10年を見ても下がってはおらず、むしろ入会率に至っては2011年16.75%であったのが2020年では22.92%とその割合は増加傾向にあります。松戸青年会議所においても類似した傾向であり、2016年から2021年までの6年間の平均入会率は、31.7%と高い水準であるものの、卒業生と退会者を合わせると36.9%であり、入会率を超過しているため、年々会員数減少に繋がっております。以上のことから会員数減少の理由は大きく分けて2つあります。1つ目は新入会員の入会数以上に、青年会議所を引っ張って来て頂いたベテランメンバーの方々が年間で14%~16%程度卒業されていること(松戸青年会議所は平均19.5%)。2つ目は退会者数の割合が増加していることが考えられます。これは、大きく穴の空いたバケツに水を入れているのと同じであり、水を溜めるにはまずは大きな穴を塞がないといけません。退会してしまう方は、青年会議所における理解が不足したまま退会されてしまうことが多いです。消費者の購買行動モデルでもある「AISAS」でも、すべてはAttention(認知・注意)から始まるように、人が何か物事に興味を抱くにはまず何よりもその物事を知るところから始まります。もちろん知らないことには興味を抱くどころか、そもそも関心さえあり得ません。だからこそ、まずは現役メンバー皆で青年会議所について知るところから始めていきましょう。青年会議所のことを知り、理解し、それを事業運動の中で実践していき、体全身でJAYCEEになっていきましょう。そうすることで、松戸青年会議所が好きになり、自ら率先して拡大したいと心から感じられるようになるでしょう。そして、その思いをたくさんの方々に自らの言葉で伝えられる組織としていきましょう。
例年、拡大系の委員会がアカデミーを兼任していることも多いですが、上述の通り退会者を減らすことが会員数純増の鍵であると言えますので、アカデミーに特化した委員会を設置することで、青年会議所にはメンバー一人ひとりに得るものがたくさんあることを知って頂き、理解を深め青年会議所を好きになって頂きます。そのためには、まずはそもそも青年会議所とは何かを体系的に知るだけではなく、自分事として実感できる事業を開催します。また、新入会員に対しては定期的に新入会員説明会を開催し、入会当初からモチベーションが向上できるように取り組んで参ります。入会させることが目的となってしまうと入会後のフォローが希薄になり、退会に繋がってしまいます。入会したらそのまま放置するのではなく、入会直後から青年会議所における理解を深めて頂くとともに新入会員を歓迎しているムードをメンバー皆で醸成していきましょう。
青年会議所にはたくさんの自身の可能性を広げる機会があります。LOMでの活動はもちろんのこと、千葉ブロック協議会、関東地区協議会、日本青年会議所、その活動は国内だけでもたくさんあります。出向してLOMを超えた地域のメンバーとの出会いを広げることで知見を広げ、視座を高めていくことができますが、それらを初めに知る大きな機会の一つとして、例年開催されています千葉ブロック大会はもちろんのこと、2023年度は、全国大会は東京開催、関東地区大会は同じ千葉県館山の地にて開催されます。いずれも松戸からも近い距離であるため、例年以上にその機会を得られる絶好のチャンスです。中でも特に、2023年度は、関東地区協議会会長として大川浩嗣君が出向します。関東地区協議会へは一人でも多くのメンバーを出向するとともに、関東地区大会では多くのメンバーで参加し、松戸青年会議所の総力を挙げて支えていきましょう。

組織全体を照らす

青年会議所はその字の通り、会議にてすべての事業を決定していきます。そして、会議体である青年会議所の事業運動は、参加者全員の意思決定によって決まります。その重要な会議体である理事会議、総会、そして監事監査等の諸会議は効率よくかつ円滑に運営していく必要があります。そのため諸会議を運営している総務系の委員会は非常に重要な役割を担っています。すべての会議を予定通りに、時間通りに、滞りなく進めていくことで、すべての委員会は事業構築にかける時間を生み出し、実施までのスケジュールを計画通りに進めていくことを可能とするのです。そのためにはまず、各委員会の年間事業フレームの把握に努め、理事会議日から逆算した上程スケジュールを各委員会へ厳守させるとともに、上程期日については前もって各委員長へ周知徹底していきます。そして、諸会議にて決まった内容をメンバーへ展開するとともに、議事録については適切に管理、保管し、いつでも誰でも確認できることで漏れの無い情報連携を実現します。また、事務局の整理整頓を徹底することで、何かを探すという無駄な時間を省き、本来費やすべき事業構築や委員会活動への時間に集中できる環境を整備していきます。
組織の下支えとして機能する総務系の委員会の結束力が、組織全体の結束力を高めると言っても過言ではありません。だからこそ、総務委員会は一丸となり組織全体をより輝かせ、より高い地点へと押し上げていこうという気概を持って取り組んでいきましょう。

情けは人の為ならず、家族や職場、周りの方々へ日頃の感謝を込めて

私たちが日頃青年会議所の活動に取り組めるのは、家族や職場等の周りの方々の支えがあるからです。仕事が終わった後に青年会議所の活動を行っているため、どうしても帰りが遅くなってしまいます。しかし、そのことを「有難いこと」、つまり当たり前ではないと感じることができれば、周りの方々に対する言動は変わってくると思います。だからこそ、しっかりと私たちから周りの方々へ感謝の気持ちを伝えていく必要があります。そのために、私たちが日頃どのような活動を行い、どのような運動を展開しているのかを周りの方々へ伝える事業を開催します。ただ伝えるのではなく、参加して頂いた方が楽しんで頂けるようにおもてなしの心を持って日頃の感謝の気持ちを伝えていきましょう。参加された方からは「すごいね、頑張ってね」と後押ししてもらえる機会となれば、メンバーの承認欲求は満たされ、青年会議所も社業も家族もすべて100%で取り組むスーパースターのような人になるでしょう。情けは人の為ならず、相手を思いやる行いは、巡り巡って自分自身に良い報いとして返ってくるでしょう。

拡大を通して組織と地域の活性化を

青年会議所は単年度制であり、毎年役割が変わり、毎年違った事業運動が展開されています。しかし、毎年変わらずにこれまでずっと継続されていることは会員拡大です。これは「青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供する」目的があるからこそです。今いるメンバーだけではなく一人でも多くの青年により良い変化をもたらすための発展と成長の機会を提供し続けていくことで、次世代を担うより多くの青年がこのまちに光を灯していきます。延いてはそれは明るい豊かな社会の実現に繋がっていくものであると思います。そして、20歳から40歳までという年齢制限のある青年会議所にとって毎年新しいメンバーを増やし続けていくことは、組織を活性化させていきます。活性化された組織としていくためには、まずは拡大責任者を設置していくとともに、各委員会にも拡大幹事を設置していきます。拡大責任者は拡大幹事と連携を図りオブザーバーの動員計画から入会目標数に対する実績を管理していきます。拡大責任者は理事会構成メンバーだけでなく拡大幹事を通して委員会メンバーに進捗状況を都度落とし込んでいきます。そして、毎月拡大責任者と拡大幹事は拡大ミーティングを開催し、現状の課題を共有し、課題解決に向けた取り組みを策定していきます。策定された計画は翌月には実行し、効果を検証するとともに、次への行動へと移していきます。また、アカデミー系の委員会と連携を図り、入会後のモチベーション向上に繋がるようにフォローしていきます。このように真摯に活動を行っている姿に周りのメンバーは感化され、延いては全メンバーがリクルーターとなるように取り組んでいきましょう。

時代に即した広報活動で光を放つ

私たちの運動を松戸市民の方々はどのくらい知っていますでしょうか。私自身入会するまで青年会議所のことは全く知りませんでした。私たちは明るい豊かな社会を築くために日々運動を展開しております。それは自信を持って伝えられることばかりです。すべては知ることから始まります。どんなに良い運動を起こしても、知らなければ何も無い状態と同じです。認知されている数は力となります。力が増せばより大きな事業運動を展開できます。だからこそ、私たちの活動をたくさんの方々に知って頂く必要があるのです。そのためには、まずは広報責任者を設置し、例会や総会、理事会議はもちろんのこと、日頃の活動においても記録していきます。記録された情報はSNSやホームページ等を介して頻度高く対外に発信していきます。また、対内に向けても情報発信していくことでメンバーの皆に対するインナーブランディングとしても寄与していきます。そして、2022年度に作成している松戸青年会議所のリーフレットを拡大ツールや連携するパートナーへの訪問時等で最大限活用していきます。徹底した広報活動を行うことで対外に向けて、そして対内に向けて輝く光を放っていきましょう。

健全な組織運営のための財務管理とコンプライアンス遵守を

私たちメンバーの会費や日頃よりご支援頂いております賛助会員の皆様から頂いたお金等で私たちの事業運動はすべて成り立っております。そのように貴重なお金であるからこそ使うお金については適切に使われているかどうかを監査、監督していく必要があります。対外的に見ても社会的に信用される組織として運営していくためには非常に重要です。そして財務面のみならず、作成される資料一つひとつにおいてもコンプライアンスに反していないかどうか適切に管理していくことで信用される組織となっていきます。
また、メンバー数が年々減少している中でも、よりインパクトのある事業運動を展開していくためには、収入の種類の視野を広げ、会費収入以外の方法も検討していきましょう。そして、2023年度は公益社団法人となってから10年が経ちます。10年が経った今だからこそ改めて過去を検証し今後の在り方について見つめ直していきましょう。

行政や関係諸団体に感謝を込めて

私たちの事業運動は、行政の皆様をはじめ松戸をより良くしていくために精力的に活動をされている関係諸団体の皆様、また私たちの同志であります各地会員会議所メンバーの皆様の本当に多くのご支援ご協力のおかげで成り立っております。だからこそ、今までの感謝はもちろんのこと、55周年では多大なるご協力を頂いた皆様に心からの感謝を表すためにも、新年祝賀会を開催し、これからも更なる強固な関係を構築していくことで、地域課題の解決に向けて私たちが貢献できるように事業運動を展開していきましょう。

むすびに

今まで歴代の先輩諸氏は目まぐるしく変わる時代の中で、判断に迷いながらもその時に出した決断を正解へと導いていくために強いリーダーシップの元、突き進んでこられました。変化の激しい時代であるからこそ、これから先もコロナウイルスのような様々な困難は目の前に現れてくるでしょう。どのような時代へ進んでいくのか先の見えにくいところもあるでしょう。目を瞑りたくなることもあるでしょう。でも、そのような時代だからこそ、一人ひとりに光を灯して前に進んでいきましょう。私も不安や恐れはたくさんあります。しかし、このような私に「頑張ってね」と声かけてくれる仲間がいるからこうして前に進むことができます。私一人だけでは何もできません。でも、私がこうして勇気を出すことができたように、皆にも勇気を出すきっかけをつくることはできます。不安や恐れがあると思います。でも大丈夫。私はメンバー一人ひとりの心に勇気という光を灯していきます。そして、光を灯した心をもっともっと輝かせていきましょう。メンバー一人ひとりの輝きはこのまちを、社会を、そして世界を必ず明るく灯していきます。

だから、私は約束します。
私が率先してベストを尽くし、輝くことを
その輝きを皆の心に灯していくことを
そして、皆も輝き、明るく豊かな松戸にしていくことを

賛助会員

  • 三井エステート株式会社
  • 葛西屋呉服店
  • 株式会社さかえ屋
  • 株式会社ルーラル東京

リンク

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