2026年度 理事長所信
公益社団法人松戸青年会議所
2026年度 理事長所信
「覚悟」
〜自分を信じて前に進もう、明るい松戸の未来のために〜
公益社団法人松戸青年会議所
室長 長谷川智之
はじめに
青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を掲げ、「修練・奉仕・友情」の三信条に基づき、地域に志を灯し続けてきました。松戸青年会議所は1968年、381番目のLOMとして誕生して以来、先輩諸兄姉の気概を受け継ぎ、半世紀以上にわたり松戸のまちづくりを牽引してきました。
迎える2026年、日本は停滞する経済、急速な人口減、貧富の格差拡大など、多層的な難題が複雑に絡み合っています。常識が通用しない時代だからこそ、進むべき航路を自ら定める勇気と責任が不可欠です。「誰かの決断を待つのではなく、自ら旗を掲げ未知を切り拓く」この精神を体現する言葉こそ、本年度のスローガンである『覚悟』です。
「義を見てせざるは勇無きなり」という孔子の言葉があるように、人として正しい行動を理解しながら実行しないのは勇気がないからです。私たちは自己の利益と社会の利益を一致させる道を探求し続けなければなりません。覚悟をもって行動する個の連鎖が、やがて大きな社会のうねりとなり、地域課題を突破する推進力を生むと確信しています。
魅力を引き出し、伝えることで、松戸に賑わいを創出する
市民意識調査によれば、松戸市を「住みやすい」と評価する人は7割を超え、利便性と自然環境が両立する都市イメージが共有されています。しかし一方で、「まちの賑わい」に満足している割合は38.0%、「行事やイベントに活気がある」と感じている人はわずか7.1%にとどまっています。
人口50万都市として、このギャップを放置すればコミュニティの希薄化が進むことは明白です。私たちは「地域の賑わい創出」「商業活性化」「若年層の地域参加促進」「松戸の地域ブランド構築」という複数の課題に対し、JC運動の力で解決に取り組んでまいります。
協働を通じて、子どもたちの自己効力感を育む機会を創る
松戸市の子どもたちへの調査では、将来の夢がある割合が高い一方で、「自分のことが好き」と答える割合が低く、自己効力感が十分に育っていないという課題が見えています。
本年度は、成功体験を細かく区切る仕掛けを用意し、仲間と「できた」を積み重ねるプログラムを設計します。子どもたちが夢や希望を持ち、自ら考え行動し、地域とともに成長できる機会を提供してまいりましょう。
クリードを深く学び、理念を行動へ昇華する組織を築く
JCIクリードは、世界中のメンバーが共有する根源的な価値観です。しかし、セレモニーでの唱和が徹底されていない現状は、理念と活動の接続が不十分であることを意味しています。
まずは全員がクリードを正しく唱和し、その背景を学ぶことで「なぜJCが存在するのか」を自らの言葉で語れることを目指します。理念を単なる暗記で終わらせず、行動の指針となる「哲学」として浸透させてまいります。
仕組み化された拡大戦略で、会員拡大を文化として定着させる
新型コロナの影響で減少した会員数は、近年の努力により再び増加基調にあります。しかし、拡大活動が特定のメンバーの能力に依存している「属人性」が課題となっています。
持続可能な組織であるために、入会候補者の発掘からフォローアップまでを一貫して行える「仕組み」を構築します。拡大を組織の維持手段としてだけでなく、運動を未来に繋ぐ最大の投資として再認識し、文化として定着させていきます。
的確な議案管理と環境整備で、組織運営の基盤を盤石にする
総務系の委員会は組織の根幹を支える存在です。厳格な議案運用と記録管理は、組織の透明性と信頼性を維持するために不可欠です。
- 議案システムの活用による電子化と検索性の向上
- 事務局の環境整備と備品管理の徹底
- 年間スケジュールの早期作成と周知徹底
これら「当たり前のこと」を確実に行うことで、全メンバーが活動に専念できる強固な基盤を築きます。
多様な国際交流を通じ、松戸から世界への架け橋を築く
台湾・中華民国タートン国際青年商会との姉妹提携や、ASPAC、世界会議など、松戸JCには豊富な国際交流の機会があります。
2026年度は国際を専門に担当する室を新設し、英語力の有無にかかわらず全メンバーが国際的な視野を広げられる機会を提供します。国際交流を地域活性化や個人の成長に直結する身近な取り組みとして展開します。
SNSを資産に変え、共感で繋ぐ広報を展開する
SNSでの発信は、地域社会や未来の仲間との繋がりを育む重要な手段です。これまでの成功を個人のスキルに留めず、組織の「資産」へと昇華させる必要があります。
撮影・編集の基本や運用ルールを整理した「運用マニュアル」を構築し、担当者が替わっても同水準の発信が継続できる仕組みを整えます。蓄積されたデジタル資産を、次世代の広報戦略のエンジンへと育てます。
財務とコンプライアンスの両輪で、健全な運営を支える
メンバーの会費や賛助企業の寄付という貴重な資金を適切に管理するため、財務とコンプライアンスをチェックする室を設置します。
- 会費納付100%の達成
- 予算の適正配分と全体最適の推進
- 財政規則審査会議による月次の議案審査
社会的責任を果たしつつ、持続可能な運営体制を確立します。
行政や関係諸団体の皆様へ感謝を伝える
平素よりご支援いただいている行政や地域諸団体の皆様に対し、新年祝賀会などを通じて直接感謝の意をお伝えします。先達が築いた信頼を継承し、更なる共創への一歩を共に踏み出します。
むすびに
「前人木を植え、後人涼を得る」という言葉があります。先輩方が木を植えてくださったからこそ、今の私たちが活動できています。
JCは単年度制だからこそ価値があります。得意な人がやるのではなく、苦手だと思う人が挑戦するからこそ、凄まじい成長が得られるのです。現役メンバーの皆様、次はあなたが未来のメンバーのために「木を植える」番です。
松戸青年会議所の一人ひとりが「覚悟」をもって取り組めば、どんな困難も乗り越えられます。迷わず新たな一歩を踏み出しましょう。その一歩が、松戸の未来を変えていくのです。



















